教科にも順番が…

 英語、国語、数学、理科、社会・・・これから1年かけて受験勉強を始めるぞ!というとき、まずどれからやりますか?

 もちろん、どれか一つだけ最初にやって、全部終わってから次へ・・・という意味ではないですよ。

 給食を食べるときでも、いろんなおかずを少しずつ食べる「三角食べ」というものがいいと先生に言われましたよね?ああ、懐かしい。

 仕方なく、ごはんとおみそ汁とサラダを順番に少しずつ食べていくのです。でも、ついつい好きなものは多めにとってしまう(笑)

 食事的にはあまりおすすめされないかもしれませんが、東大勉強法的にはOKです。OKというか、そうしたほうがいいです。

 どの教科も平均的に順番に勉強するのではないということです。いろんな教科の勉強を並行して進めるという大きな流れは正しいです。しかし、そのなかでも、使う労力の比率を変えよう!ということです。

 ある時は英語に力を入れつつ、他の教科もやる。ある時は理科、社会に特に時間をつかうけれども、他にも少し使う。

 「でも、どの時期にどの教科をやったらいいのかな、好きなのからテキトウにやっていい?」

 いいえ、テキトウではいけません(笑)効率的なやりかた、うまいやり方があります。それを教えましょう。

 『はじめは理解モノ、あとで暗記モノ』

 これです。この原則を守って、時間の配分をしてください。

 これから高校3年生になり、いまから1年かけて勉強するとします。はじめ、つまり夏休みまでは、理解モノの勉強を重点的にやります。

 理解モノというのは、英語、数学、国語などのことです。基本になる約束や公式を覚えたら、あとはそれを使って応用問題を解く。

 夏休みを過ぎてから、暗記モノに重心をうつします。理科や社会などですね。覚える事項がたくさんあり、覚えること自体が目的というものです。

 どうしてこの順番なのでしょうか?

 それは、ただ単に暗記するということは難しいからです。一回はカンタンに覚えられるでしょうが、定着させなければすぐに忘れてしまいます。

 感動、心の動きを伴わない記憶は、消えやすいのです。だから、本番の試験に近い時期にやったほうがいいのです。そうすれば、忘れないうちに試験を受けることができるのですから。

 そのあとは、忘れてしまってかまいません(笑)なんて、もったいないですけど、それくらいの大きな気持ちでいるほうがいいです。

 理解モノは、暗記モノに比べて、忘れにくいです。数ヶ月たっても、けっこう覚えていたりします。なので、はじめの時期に勉強してしまいます。

 はじめに基礎を理解してしまい、それを使った応用をどんどんしていくのです。するとうれしいことに、さらに忘れにくくなっていくのです

 あなたはかけざんの九九を覚えていますか?当然覚えていますよね。覚えているどころか、日常生活で自然に使っているはずです。

 でも、思い出してください、小学校2年生のころを。九九を覚えさせられたころです。何の役に立つかもわからず、くそ面白くもない数字の羅列を、ムリヤリ記憶させられなかったでしょうか?

 そのときはたぶん、つまらなかったと思います。大変だったと思います。でも、これが産みの苦しみ。最初だけです。

 あなたは今ではそんなこと気にもとめず、ごく普通にかけざんができるようになっています。決して忘れることはありません

 なぜなら、いつも使っているからです。最初に無理して頭に入れたぼやけた記憶が、それを使うことによって、脳にはっきりくっきり刻み込まれていくのです。

 体もそう。鍛えれば筋肉がつくし、宇宙飛行に行けば衰えるのです。でも、また訓練すれば歩けるようになる。遅すぎるということはありません。

 脳も同じです。使った情報は、どんどん深く記憶に残ります。大事にしまっておいたままでは、だんだん存在感がなくなって、しまいには消えてしまいます。

 「いつも心に勉強を・・・」ですね。ちょっとしたことでかまいません。折にふれて、思い出してあげてください。

『はじめは理解モノ、あとで暗記モノ』

 という順番で計画をたてれば、とっても効率がよくなるんです。

 暗記モノは忘れやすいと言いました。それにしても、少しでも忘れにくくするための方法もあります。

「芋蔓(いもづる)式」もうお話しましたね。一つのこと単体で覚えるのは難しい。その周りも一緒に覚えれば、一石二鳥。知識も増えるし、記憶も定着するのです!





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