東大病院都市伝説

 都市伝説とは、うわさのようなものです。うわさなんだけれども、まことしやかに語られていて、あたかも真実のような顔をしています。

 しかもその内容が、他愛もないことなどではなく、危険な香りを漂わせて憚らないアンダーグラウンドなものなのです。

 そんな都市伝説が、東大にもあります。

 多少ばかりショッキングな話ですので、もしかしたら気分が悪くなる人もいるかもしれません。

 あなたがその手の話しが苦手でしたら、この先へは進まないことをお勧めします。ほかに安心して読めるページがありますから(^^;

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 では本題に入ります。

 東大にまつわる都市伝説の中でダントツの有名所はなんといっても「死体洗い」でしょう。

 いきなり刺激的ですが、大丈夫ですか?

 死体といっても動物のそれではありません。ホモサピエンス、人間のご遺体です。それを洗って奇麗にするというアルバイトがあるというのです。

 そういえば東大には東大病院がありますね。同じ敷地内に隣接しています。とても大きな大学病院で、権威もあります。

 大物の政治家が入院していたり、皇族の方が治療にいらっしゃったりと、なにかと話題に事欠かない病院です。

 それに、不祥事もあります。医学部の教授がお金を不正に使っていたという事件は、記憶に新しいところです。

 厳格な階級制度の存在が、原因の一つと言われています。偉くなりたいと思えば、上の人には逆らえません。

 また、外の世界と隔絶されています。大袈裟に言うと、東大病院が世界の全てだという感じでしょうか。「象牙の塔」ですね。

 そうそう、「白い巨塔」という小説を知っていますか?テレビラマ化もされましたね。唐沢寿明さん主演のものを見ましたが、面白かったですよ。

 巨大な富と権力を狙う、野望に満ちた若い医師。なりふり構わない過激な行動で、閉鎖的な巨大ヒエラルキーの頂点にのぼりつめる過程を描く。

 この点は、ぜひあなたも参考にしてほしいところです。このくらいの野心を持っているくらいでちょうどいいのですよ。

 でも、もっと興味深かったのは、主人公の心理的葛藤でしたね。まだ見てない人もいると思うので、話すのは止めておきます。

 大規模な大学病院の組織というものは、すごいということです。俗世間の常識では考えられないほどに。

 われわれ一般人が外から東大病院を見ても、内部の事情はよくわかりません。日本一名の知れた大学病院なのに。

 この不透明さが、東大病院の人を引き付ける力とあいまって、ある種の不気味なうわさを誕生させたのでしょう。

 医学部の学生が解剖実習をするために、献体された遺体が使われます。「私が死んだら私の体を医学に発展に役立ててください」という心有る人からの贈り物です。

 でも、実習で使う前に、洗浄しておかなければなりません。血液とか汚物とかは取り除いておかないと、解剖しづらいからです。

 アルバイトとして雇われた学生が、この仕事を引き受けます。誰もが嫌悪感を抱く作業なので、得られる報酬は割高に設定されています。

 この高額な時給につられて、うわさを聞きつけた貧乏学生が結構頻繁にやってくるといいます。

 場所は東大病院の地下。日差しにあたると腐敗が進んでしまうのです。もちろんホルマリンには漬けてあるのですけれども。

 水族館のような大きな水槽のなかに、アンモニアホルマリンが満たされています。そこに人間の死体がぎゅうぎゅうづめ。

 亡くなった人ということですから、お年を召した方が多いのですが、中には小さい子どもなどもいて、いたたまれない気持ちになってしまいます。

 その中から1体ずつ、長い棒のようなもので遺体を引き寄せます。それを洗浄台の上に移し、専用の布とブラシで隅々まで掃除するのです。

 化学薬品の刺激臭が充満する薄暗い部屋の中で、防毒マスクのようなものを装着し、黙々と仕事をこなします。

 お昼になったら休憩をとれますが、とてもごはんを食べられる気分ではありませんでした。少し休んで再び午後の仕事にとりかかります。

 ・・・とまあ、こんなあらすじです。もしこんなアルバイトがあっても、僕は遠慮させてもらいたいです。(><)

 何事にも動じない、心の強い人だったら大丈夫かもしれませんね。そしたら、時給がいくらなのかが気になりますね。

 でも具体的な金額は聞いたことがありません。やっぱり単なる噂ってことですね。

 実際、医学部の人の話でも、こんなアルバイトなんて実在しない、真っ赤なうそだということでした。

 だいいち、人間の遺体をそんなに粗末に扱ったりしないよ、だそうです。冷静になってよく考えてみればそれもそうですね。

 これでちょっと安心しました(^^;

 実はこの都市伝説と似ている話が、ある小説の中にでてきます。ノーベル文学賞作家大江健三郎さんの「死者の奢り」です。

 似てるというより、この小説が先ですね。この中のフィクションの話が、現実とごちゃまぜになって一人歩きしてしまったのでしょう。

 「えー、まったく人騒がせな!」

 まあそんなに目くじらを立てないでください。これを知っていれば、ちょっとした怪談(?)として話のタネになりますよ(^^)





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