脳内ネットワーク

 あなたはいま勉強して、新しいことを一つ覚えました。そしたらどうしますか
 「え、どうって、とくになにも・・・
 僕は、次の新しいことを覚えてください!と言いたいのではありません。
 忘れないように復習してください!というのもちょっと違います。
 そんなのほっぽりだして遊びましょう!だったりして(笑)
 いえいえ、実は、あなたに考えてほしいことがあるのです。考えるというか、思い出してほしいというか。
 いま覚えた新しいこと、それを思い浮かべると、ついでに頭の中に再生される記憶はなんですか?ということ。
 つまり、連想ゲームです。(^^)
 たとえば英文法で、[使役動詞]+[人]+[原形不定詞]で、「[人]になんとかをさせる」という意味になる、と学習したとしましょう。
 具体的には、let + her + play で、(遊びたがっているので)彼女に遊ばせる、など。
 これを勉強したとき、「あ!」と思いました。こういうことだったのかー、と。前から疑問に思っていたことが解決したのです。
 Let's っていうの、最初の頃に習いましたよね。中学校1年生くらいで。あのときも、レッツゴーっていうのはコレのことかぁ!と感動しましたけど(笑)
 で、そのとき、この小さい点→「'」(アポストロフィー)はなんだろう?と思いませんでした?
 中学校の英語の先生に聞いても教えてくれません。ただ、レッツのときにはこれを使うものなんだよと言うだけでした。
 しかも、Let's単独での意味もよくわかりませんでした。命令文のときに最初に置いて、「~しましょう」になるとだけ教わりました。
 Letという人のものだってこと?そんなわけないなあ、と。Ken'sなどのように、人の名前に点と小文字のエスが付くと所有を表すとは習っていたので。
 とにかくこのまま暗記する羽目になりました。
 そのまま時は過ぎ、今度はisn'tという表現を目にします。そして、この小さい点は省略するときも使えるんだ、と知りました。
 そっか、Let'sも省略形なんだ!またまた感動
 でも、レッツってLetと何をくっつけた言葉なんだろう?という疑問はいまだに残されたまま・・・
 ここでやっと、最初の原形不定詞の話しに戻ります。
 そっか、letは使役動詞の仲間なんだ!
 原形不定詞と組み合わせれば、人になにかをさせるっていう意味に使えるんだ!
 で、その[人]の部分にはusが入っている!Let usの省略形がLet'sなんだ!
 だから、Let's goは、「私たちに行くことをさせる」という意味から、「行きましょう」ということになるのかぁー!
 ついに、中学校以来ずっと頭を悩ませ続けてきた(笑)このレッツのなぞが解けました。
 バラバラだった断片的な知識が、こうして一つのかたまりとなったのです点から面へ、情報の連携プレイ
 これこそ脳内ネットワーク
 以前におぼえた記憶と、新しく入ってきた記憶。これが有機的に結びついて、大いなる集合体となるのです。
 過去の学習内容を復習しながら、現在の勉強をすすめられる。一石二鳥。こんな効率のいい方法があるでしょうか
 知っているか知らないか、いや、できているかできていないか。この違いが、受験生活を激しく左右します。
 「東大生、なんであんなに要領がいいの?」
 脳内ネットワークが構築されているのです。どこで身につけたのでしょう、なぜかこれができています。
 できていないあなた!ものすごくラッキーです。できてるあなた!とてもラッキーです。みんなラッキー(笑)
 今できてなくても、これから意識することで、今後の学習進度(そして深度)が格段に違ってきます。
 今できていても、こうして重要性を再確認することで目的意識を高く維持し、更なる飛躍を可能にします。
 そうそう、さっきの例、[人]の部分に人称代名詞を使うときは目的格になります。Let we goではありません。(ちなみに、Off we goというのはあります。)
 火曜サスペンス劇場での伏線のように、人称代名詞についての知識もこんな意外なところに役立っているのですね。
 あなたがいますでに持っているいろんな知識。それが役に立ちます。新しいものを覚えるときに、連結して記憶を定着させられます。
 Let me seeで、「私に見ることをさせる」→「えーと」と考えているときのフレーズになる。
 Let it beで、「それを存在させる」→「あるがまま」そのままでいいよ、気にしないでね、となる。
 ビートルズの歌にありますね。僕も好きな曲です。なにも本で勉強した知識だけが役に立つわけではありません。何が役に立つかわからないのです。
 こうやって、「let」を一つとってみても、どんどん周辺の記憶をたどって、すぐに情報網を拡大することができるのです。
 さぁ、思い立ったらすぐ行動!まるでインターネットのように、あなたの脳に広大なネットワークを作り上げようではありませんか





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