DNCリスニング

来年2006年3月の大学入試センター試験(受験生のあなたがこんど受けるやつです!)から新たに始まるものがあります。
それは、英語のリスニング
「えーっ、リスニングって苦手なのに!」
リスニングの時間って、独特の雰囲気ですよね。ものすごい緊迫感!
ほかの試験とは比べ物にならないくらい、全身を研ぎ澄ましています。
受験者全員の身体からほとばしる集中力。物音一つたてることは許されません。
試験監督の人も気をつかいます。
で、リスニングの時間が終わるととたんに、かすかなため息が聞こえてきます。
それは安堵なのか、後悔なのか?
緊張の糸が切れ、自由な空間へと開放された瞬間です。
・・・といっても、まだ試験は続いてますよ!(笑)
ちなみに、東京大学の入試では、教室にある大きなスピーカーから声が聞こえてきます。
だから、となりの人がカゼでもひいてた日には目も当てられません。
「ゴホン!」とせきをされただけで、その部分の音声が聞き取れなくなってしまうのです!
(でも一番困るのはもちろんカゼをひいてしまった本人ですけどね。)
「ハクション!」とでもしようものなら、教室全体から鋭い視線が突き刺さってくるのです。
これはどうにかならないものかと、前まえから思っていました。
こんなことで人生を左右されたくはありませんよね?
なので、あなたもカゼをひかないように気をつけてください。自分が困るだけではなく、となりの人を巻き込んでしまうのですから。
でも、こんどのセンター試験では、ご安心ください。
なんと一人一人に機械を貸してくれるみたいです。さすが太っ腹!(その分受験料が上がる、っていうのはナシでお願いします(笑))
これならいくら近くの人がうるさくしてもへっちゃらですね。おもう存分、リスニングに没頭できます。
そういえば、ずっと前、リスニングはリスニングという名前ではなかったことを知っていますか?
30年くらい前のことです。その頃は、「ヒアリング」という名前で呼ばれていました。
ここで問題!どうして途中から名前が変わったのでしょうか?
ヒントは英単語です。「hear」と「listen」。この意味を考えてください。
「どっちも同じじゃんね。『聞く』でしょう?」
ぶー!はずれ!
同じ「聞く」でも、どんなふうに聞くかが違うのです。
hearのほうは、自然に聞こえてくるという感じ。listenのほうは、注意して聞こうとする感じ。
「見る」にも同じようなのがありますよね!そう、lookとwatchです。
こうやって「あ、これもそうだったなぁ、そういえば」と、どんどん知識をつなげていきましょう。脳内ネットワークを構築するのです。バラバラだった情報の断片を結束し、深く強い記憶として再構成するのです。
というわけで、英語を耳で聞いて解答する形式の試験に対して、hearを使うのはおかしい!という議論になり、listenを使うことになりました。
リスニングテストが生まれた経緯も、知ってみるとなかなか面白いですね。
(でも、もっと前、すなわち50年くらい前はリスニングという名前だったそうです。いったんヒアリングになって、またリスニングに戻ったのですね。)
ここでもう一つ、耳寄り情報をお伝えしましょう。
なんと、センター試験だけではなく、これから小学校でもリスニングテストが導入されるのです!
「えー!小学生から英語?しかもリスニング!?」
いいえ、英語ではありません。国語です。国語のリスニングをするのです。
先生の読む日本語の文章を耳で聞いて、その理解度をチェックするのです。
言われてみれば、なるほどです。目からウロコ!どうして今までなかったのだろう?と不思議に思えてきます。
先生の話が音として聞き取れるだけではなく、その内容まできちんと把握できることなしに、何かを学ぶことなどできません。
なにを勉強するにしても、言葉というものを必ず使います。そのもっとも基本的なスキルに対する教育者の認識が、圧倒的に不足していました。
聞いた話がわかっているってことなんて、大切か大切ではないかとあらためて聞かれれば、大切だと答えない人はいないはずです。
その盲点をついたのが、文部科学省の人。現在の教育水準のままだと日本は衰退するのではと危惧し、本質的な教育方法を編み出そうとしています。
東京大学出身の人が多いですよ。第I種国家公務員には。体制に縛られず、新しいことをどんどん考えてくれています。
「ゆとり教育」は失敗しましたが、旧来のシステムに挑戦する姿勢は立派でした。今度は「脱ゆとり」の方向で、真の教育を目指しています。
国語力は人間にとって非常に大事なものです。人類ホモサピエンスは言葉を持っている知的な生き物です。
言葉を使わないことは、人間として生きないこと。口でしゃべれなくても、頭の中で言葉を使うこともできます。
東大受験生のあなたにとっても、この土台の土台が大切なことは、国語リスニングの例からも、わかってもらえるでしょう。
あ、そういえば一つ忘れていました。
東大の入試では、センター試験で行われる英語のリスニングテストの結果は使いません。
センター英語の受験者は必ずリスニングテストも受けることになっていますが、その結果を入学者選抜に利用するかどうかは各大学に任されています。
大学入試センターが各大学に受験者の成績データを渡すとき、英語の場合はリスニングとそれ以外とで別々になっているのです。
だから、渡された大学側としてはわかりやすいですね。その中でどの部分を使うか使わないかを自主的に決められます。
平成18年度入学者選抜試験要項を見ると、東京大学では英語のリスニングの成績は使用しないと明確に書かれています。
「あー、よかったー・・・」
なんて安堵のため息をついていてはいけませんよ。
二次試験にもリスニングテストがあるではありませんか!
そちらはもっと手強いです。センター試験のリスニングテストにすら対応できていなければ到底歯が立ちません
なんだ、この成績使わないんじゃいいやなんて思わず、二次試験のリスニングの予行演習だと思って本気で受けてください。
いいかげんにやれば、いいかげんなものしか得られません。いっしょうけんめいやるからこそ、大きなものがかえってきます。
これを等価交換といいます。パチンコの話ではありませんよ?(笑)
2004年の9月に、センターの英語リスニングの試行テストが行われました。
大学入試センターのホームページにあります。本格的な導入の前に、試験的にやってみたものです。どんな問題がでるのかなと気になったらここでダウンロードできます。
一人一人に配布される、個別音源というものの写真ものっています。こんな立派な装置なんですね。
なんと問題文を読み上げる前に、音量の調節をするための短いストーリーが読まれるんですよ。もちろん英語です。これを聞きながら、音の大きさを変える。
今現在、勉強をやる気がなくてインターネットをしている人、いますか?もしあなたがそうだったら、絶対にさっきのリンクをクリックしてください!
そして、英語リスニングの問題の音声ファイルをダウンロードして、すぐに聞いてください!さぁいますぐ戻ってクリックしてください!
なぜだと思いますか?
気分を変えるのです!
やる気がおきないときは、雰囲気を変えるのです。気持ちはちょっとしたことで下がりますが、逆にちょっとしたことで上がりもします。
いつもと変わった勉強、このほんのささいなことで、あなたの心には大きな変化があらわれてきます。
少しの時間です。そのリスニングの時間は30分ですが、1分間きくだけでも結構です。きっかけとなればいいのです。
これが、モザイク勉強法
モザイクというのは、貝殻などの細かいかけらを集めたような模様です。
1年間ずっと、一枚岩のように不動不変の気持ちを維持するのは普通の人間には不可能です。波があって当然だし、それが健康なあかしです。
気分がのらないとき、どうやって回復するか?その方法論をたくさんもっている人が、意志の強い人になるのです
意志の強い人って、最初から最後までずっと同じように見えても、実はちがいます。でも、そう見せることができる人なのです。
すなわち心の軌道の戻し方を知っているのです。気分を変えるちょっとしたことを、たくさん知っている。
小さいものがいっぱい集まっている、そう、モザイク模様のように。
ぼくはこのホームページで、そんな一片の貝殻となれるような話をたくさんしたいと思っています。
なにがあなたの気分をうまくのせられることができる情報なのか。できるだけあなたの心にヒットするように、たくさんの試みをしています。
英語リスニングのリンクも、その中の一つです。
どうもだらけてしまって不毛な時間をすごしちゃってる・・・そうなってしまったら、ぜひちょっとした変化をとりいれてみてください。ききますよ!
(ちなみに、DNCって大学入試センターの略称なんです。化粧品の会社や遺伝子のことではありません(笑))





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