いい薬です

東大には、キャンパスの中にも病院があるんです。
「知ってるよ、東大病院でしょ?」
それも病院ですが、厳密に言えば本郷キャンパスの隣りであって、中ではありません。
だから入学試験の日でも、本郷キャンパスに入るには受験票がいりますが、東大病院の敷地はフリーで通行できます。
東大病院のほかに、キャンパスの中にある病院があるんです。
それは東大関係者専用で、「保健センター」と呼ばれているところです。
この保健センターは、本郷にも駒場にもあります。
なにがいいかというと、なんと薬の実費だけ支払えば、あとはぜんぶタダ!診療費は一切かからないのです。
学内で急に、あたまいたい、きもちわるい、となっても、すぐに行ける近さです。これは便利。いつでも病気になれます(笑) 
ただ、内科なら平日は毎日診てくれますが、外科や歯科など、決まった曜日にしかお医者さんがいない科もあります。
特に歯科は大変。予約制なのですが、その予約がいっぱいで、なんと2ヶ月先まで埋まっているんです
ぼくは小さいころに虫歯になって、銀の詰め物をしている歯があります。ガムか何かを食べていて、それがポロっととれてしまいました。
「これは困った・・・」
ということで、保健センターの歯科へ初めて行きました。
行ってびっくり!予約びっしり!
し奥歯に穴が開いたままで生きていかなければならないのか?と苦悩(笑)しながらも、ちょくちょく予約状況を見に行きました。
そんなある日、偶然にも予約のキャンセルが出たのです!ちょうどいいタイミングでした、すごい!
ということで、めでたく詰め物をしてもらいました。
ぼくは、とれた詰め物を洗って持っていったので、それをそのままもとの歯に詰め直してもらえました。
ほかに薬もなにももらっていません。ということは?
そう、完全無料です!(迷惑メールの文面ではありませんが(笑))
優しい女医さんに診療してもらえるし、銀の詰め物も元のさやに戻ったし、しかも一銭もお金を払っていないのです。
貧しい下宿生活をしていた僕にとってはとてもありがたいことでした。ほかの歯医者さんだったらどれくらい費用がかかるのでしょう?
あとは、外科にもけっこうな数の東大生がきていたと思います。松葉杖をついて、足に包帯をしている姿。
スキーなどの運動で、骨折してしまったのかもしれません。スポーツ系のサークルはいろいろありますが、ケガには注意してくださいね。
ぼくは骨折にまでは至りませんでしたが、なんともまのぬけた理由で、足の骨にひびを入れてしまったことがあります。
ブロック塀にのぼって、そこからジャンプして飛び降りたら、骨にひびが入ってしまいました(笑)
これも小学生のころでしたね。たしか、「スーパーなんとか!」とかいってマンガの主人公のまねをしてジャンプしたんです。
身の程を知れということですね。ぼくは普通の人間なので、アニメのヒーローみたいに空を飛んだりできません。
保健センターのなかで、ぼくが一番お世話になったのは、なんといっても耳鼻科です。花粉症の薬をもらいました。
この薬のおかげで、キャンパスライフがどれだけ快適になったでしょうか!感謝してもしきれません。
常にティッシュを携帯して鼻をかんでいたり、かゆい目をこすって赤くはらしたりしなくてもよくなったのです。
これは夢の薬です!あなたが花粉症で苦しんでいるとしたら、これはゼッタイにおすすめの逸品です!
しかしながら、美しいバラにはとげがあると申します・・・
この人類の英知を結集して作られた素晴らしい薬にも、たった一つだけ、副作用があったのです。しかも重大な。
それは、「眠くなること」(笑)
いいえ、そんなことかぁ、なんて軽んじてはいけませんよ。眠くなったら、なにもかもする気がなくなってしまうのです!
これは危険だ!もしこの効果が蔓延したら、人類は生産的な活動を停止し、文明の進歩が停滞してしまうではありませんか!
なるほど、まず学問の府である東京大学を狙って、研究活動を芽のうちに摘み、将来の繁栄を阻害する算段か。
しかも学生は貧しいことを利用して、この薬を選ばせるという作戦です。眠くならない薬もあるけど、それは値段が高いのです。
まぁ、こんな被害妄想はさておき、授業中に眠くなってしまうのは困りものです。決して、先生の話がつまらないから眠いのではないのに(笑)
それでもぼくは、毎年、この薬をもらいに行きました。春が来ると、そろそろ花粉の季節だなぁと思いながら、保健センターへ足を運んだのです。
じつはいまも、目のかゆさおよび鼻水と格闘しながらこの話をしているぼくがいます。今年は特にひどいですね!
現在は研究所内に併設された診療所から薬を買っていますが、東大の保健センターでもらったものとは違います。
確実な証拠はありませんが、東大の薬のほうが効き目は良かったような気がします。眠くなりやすさは同じなのに(笑)
保健センターなんて、病院っぽい名前じゃないけど、あなどるなかれ。やることはきっちりやってくれるところですね。
それほど大きなけがや病気でなければ、たいていのものは診てもらえます。
もちろん一度も利用しないにこしたことはありませんが、万一の備えという意味でも、知っておいた方がいいですね。
そなえよつねに」ボーイスカウトの標語です。
万全のそなえをして、心配事をなくしたら、あとは思う存分、健康的で超たのしい東大生活をおくってくださいね!





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