分散投資

「ドラゴン桜」というマンガを知っていますか? 高校の落ちこぼれだった生徒が東京大学を目指すというストーリーです。
ぼくが最初にこれを知ったのは、雑誌に連載されていたのを見たときです。絵が個性的でしたし、なにより東大の話だったので印象に残っています。
でも最初は、そんな話ではなく、財政難だった高校を建て直そうということだったらしいです。
その過程で、生徒を東大に合格させようという話になった、と。
東大生がこのマンガを読んだら面白いと思うでしょう。自分がやってきたことで、懐かしいなあと思うことがでてくるからです。
でも、正直、受験生の人が読んで面白いのかなぁ?と思っていました。せっかく勉強の息抜きのマンガなのに、また勉強の話で(笑)
ところが、これが人気があるみたいです。受験勉強をするのに、参考になるというのです。受験生の親にまで人気があるとか。
たとえばこれには、蛍光ペンを使わないほうがいいというくだりが出てきます。なぜでしょうか?
暗記すべき言葉を蛍光ペンでなぞったりすると思いますが、そうすると、それで覚えたつもりになってしまうから、だそうです。
しかし、実際の東大合格者の多くは、蛍光ペンを活用しています。話が違うじゃないか!ですって?
もし、ただやみくもになぞっているだけだとしたら、確かに無意味でしょう。まったく記憶に残っていません。ただなぞる作業をしただけです。
これは、蛍光ペンを『覚えるため』に使おうとしているから起こる間違いです。
「え、じゃあなにに使うの?」
はい、蛍光ペンは、『忘れないため』に使うのが正解です
一回覚えたことを、忘れないようにするために、蛍光ペンでなぞるのです。
印象が鮮明になり、より記憶に残りやすくなりますただ頭だけで覚えるよりも、いろんな感覚器官を使うほうが覚えやすいのでしたね。(あいのり効果)
視覚に訴える蛍光色、そして実際の手の動き、これらが全て相乗効果をもたらします。声にだしながらやると、完璧です
そしてもう一つの利点。あとで読み返したとき、目に留まりやすくなります。すると最初に覚えたときの記憶が再現され、さらに深く脳に刻まれます。
復習するときのガイドになるのです。この蛍光ペンで印がつけられている箇所が、重要な場所。これをたどれば要点はつかめます。
ここはなかなか覚えられなかった。これはテストで間違えた。これは先生が大切だって言ってた。などなど、いろんな重要なポイントなのです。
そしておまけとして、満足感というものも得られます。「こんなにやったんだぁ」と達成感にひたることができるのです。
気分がいいから、また次の勉強をしようという時にも、いい気分で臨める。しぶしぶやるのとは結果に雲泥の差が表れます。
また、だれでも、このまま勉強していて大丈夫なのかな?と不安に思うときがあります。そんなとき、これが助けになる。
こんなにいっしょうけんめいやってきたじゃないか!
蛍光ペンが、そう声をかけてくれています。あなたはその時、自信をとりもどすでしょう。そうだ、やれるんだ、と。
ここまで話しただけでも、蛍光ペンにはいろんな役割があるということがわかってもらえたと思います。
ただ、覚えたつもりになるからだめ。とだけ聞きかじって、蛍光ペンの本質的な意味を無視してしまうのはあまりにもったいない。
同じ文房具でも、使い方をどうするかによって、ずいぶんと価値が変わるものです。頭もそう、普通の頭脳でも、うまく使えば東大合格できるのです。
ぜひ、いいほうの使い方を実践してください。文房具も、そしてあなたの頭も!
でも、決して、マンガを批判しているわけではありません。実際、ぼくもマンガが大好きで、よく読んでます。
おそらく、その登場人物は勉強をほとんどしたことがないという設定なので、わかりやすいように、単純な言葉で教えているだけなのだと思います。
小学生には、すうじっていうのは整数と少数と分数だよ。と教えますが、実際は無理数や虚数などもあるというように。
教える相手の段階にあわせて、言い方を変えたり、一部分だけを言ったりしているのです
だから全部を知っている人がそれを見たら、「間違ってるよー」ということになるのでしょうね。
だから、受験勉強の初心者にむいている作品だと思います。絵を見て楽しみながら、受験勉強の基礎を知ることができるからです。
東大受験を狙っているあなたにとっては、しかしながら、あまり必要性があるとは思えません。
すでに受験勉強のやり方をある程度しっているはずだからです。
また、もしあなたが初心者の段階でも、勉強法を知る目的でマンガを使うのはおすすめしません。費用対効果が低すぎるからです。
確かに役に立つけれども、一つ役に立つ情報がでてくるまでに、いったい何ページ読み進めればいいのでしょうか。何冊購入すればいいのでしょうか。
それに比べて受験勉強法専門の書籍では、最初から最後まで全部受験勉強について書かれています。しかも1冊買えばものすごい情報量。
もし本当に受験勉強の方法について詳しく知りたいのだとしたら、マンガよりもなにか1冊書籍を手に入れることをおすすめします。
目的を明確にして、うまく使い分けをすることが肝心です。楽しみたいなら、マンガ。情報を仕入れたいなら、書籍。
もちろん僕もこのホームページやメルマガを通していろんな東大受験情報を発信していくつもりです。
でも、ぼくの話ばかり聞いているのも危ないです。もしぼくがヘンな人で、嘘ばっかり言ってたとしたらあなたにとって大損だからです。
なのでぜひいろんな人の話を聞いてみてください。いろんな人の本を読んでみてください。
そして、そのなかであなたに合うものをは取り入れ、いらないものは捨てる。(ぼくが捨てられたりして(笑))
万が一どれか一つがだめでも、ほかがあれば、安心です。チャンネルをいくつも持っておいてください。
一人の人、一冊の本に大きな労力や資金を投入するのは危険です。おなじ手間、お金をつかうのなら、複数の人、複数の本に分散させたほうが安全です。
資源に限りがあるというのは、化石燃料だけに限りません。あなたの時間的、経済的余裕にも、限りがあるのです。
それをうまく使う人、それが、要領のいい人です
東大生で、作文は苦手だけど、200字作文は得意。という人がいます。文字数の制限があるなかで、いかにうまく要領よくやるか。
こんなところにも、東大合格者の性質が表れていて、面白いですね。
時間もお金も無限にあるひとは、こんなこと考える必要がありません。どんどんいろんな人の話を聞いて、いろんな商品を買ってください。
でも、そんなうらやましい人は、そもそも東大なんて目指さないかもしれませんね(笑)
ぼくらのような中流階級は、普通に要領よくがんばるしかないんです!
そしてそれができれば、いとも簡単に、東大に合格することができちゃうんですよ。
ここまでくれば、上流階級に入るのも夢ではない!?・・・かも(笑)





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