テニサー!

この時期は東大生も夏休みです。授業はなく、人もまばら。
サークル活動にやってくる人と、パソコンをやりにくる人、そして研究活動をしにくる人くらいしかいません。
キャンパスの中でも、教室群のある建物近辺は特にだれもいません。真昼のゴーストタウンです。外を歩くのも暑いですからね。
しかし、キャンパスのはずれのほうにある運動場や体育館にはけっこうな賑わいが。
この肌を焼くような真夏の日差しの下で、汗を滝のように流しながらテニスコートを駆け巡り、黄色いボールを追いかけている人がいます。
テニサー(テニスサークル)というと、華の大学生生活のシンボルみたいなものです。
つらい受験勉強を終え、テニサーに入って素敵な男の子、女の子と仲良くなるぞー!というイメージです。(ですよね?(笑))
でも、あれれ・・・?
コートで練習しているのは男性ばかり。その周りを見ても、男の人だけ。男子限定テニスサークルなのでしょうか。
前に、運動会(体育会)とサークルの区別について話しましたよね。
スポーツそのものをがんばりたい人は、運動会。スポーツを通して楽しみたいという人はサークル。そういう違いでした。
さっき夏の暑いコートで練習していた人たちも、きっとテニス自体をやりたい、テニスの腕を上達させたいという人なのでしょう。
そうでもなければ、こんなくそ暑い中で動き回ったりできないですものね。
テニスの腕を上げるためには、同じくらいのレベルの人と練習したほうが効果的です。それもあって男性ばかりなのかもしれませんね。
だから、異性と親密になることが目的の場合は、同じテニスだからといってよく調べないで入会してしまうと大変なことになりますよ!(笑)
でも、ちょっとまって。
東大って、もともと男性が多くて女性が少ないんでしたね。
だったら、たとえテニスサークルに入ったとしても、あぶれる人はあぶれるのでは?
ブー!!
たいていのテニスサークルは男女比が1:1に近づいています。いや、女性のほうが多いところだってあるくらいです。
なぜか?
それは、東大以外の大学の学生も入っているからです!
日本女子大学お茶の水大学のような女性専用大学からたくさんの人が参加しています。
このように、大学の枠を超えて同好会活動を行っているサークルを、「インカレ(インターカレッジ)」サークルと呼びます。
あなたが東大入学後、最初にキャンパスに通うのは健康診断のときかと思います。
そのとき、各種サークルの先輩東大生が新入生(あなた)の奪い合いを繰り広げます。
「うちはインカレだよ」なんていう誘いの言葉も聞くことでしょう。
そしてそのあと、90%の確率で「インドカレーじゃないよ(笑)」という発言が飛び出すことでしょう。
これこそ業界用語として登録しておいたほうがいいですね。
一日のうちで何回も聞くかもしれません。心しておいてください。(笑)
もしいやだったら、先に「インドカレーじゃないんですよね?」と言ってあげてください。
そのほうが、先輩にみじめな思いをさせずに済むかもしれません。
牙を折ってあげるという形の優しさもあるのです。
恐れをなした先輩は、あなたを無理矢理勧誘するのをあきらめるでしょう。
いや、面白がられてさらに執拗にせまってくるかもしれません(汗)。
こんなインカレですが、なにもテニスに限ったことではありません。他のスポーツでも、文化系のサークルでも、インターカレッジなところがたくさんあります。
他の大学の風土を取り入れ、東大の雰囲気とミックスしてさらなる発展を目指すことができるのです。
単純に、違う大学の人の話しを聞けるのは楽しいですよね。
この素晴らしきインカレは、しかしながら、ある大きな災いをもたらしてしまっている一面もあるのです。
それは、東大女性と他大女性との確執(笑)。
普段からちやほやされ慣れている女子大の学生さんは、純朴な男子東大生を手玉に取ることなどちょちょいのちょいです。
そしてそれを面白く思わない女子東大生たち。
「あーいうのがいいわけ?」
と怒りの矛先は男子東大生にも向けられます。
いや、特にいいということではないのかもしれないともいえなくもないのですが、なんというか、あれなのです(汗)。
ここはさわらぬ神にはたたりなしということで、ひとまず沈黙しておきましょう!
あなたが男性でも女性でも、いろいろな問題、しかも英語や数学ではない人間関係の、心の問題がいくつも襲いかかってきます。
入試問題が解けなくてどうするんですか、入学後にはもっとやっかいな問題に対処しなければいけなくなりますよ。
大学受験という情報処理ゲームはさっさとクリアーして、東大生として、複雑怪奇で面白い人間社会に立ち向かっていきましょう!





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