現代文の問題を解く時のやり方
現代文の解き方というのは、なかなか「これだ!」という単純明解な方法がないんですよね。
現代文ができるようになるためには、読書をすることが王道です。
読書をすることで、読解力をつけることができるのです。
でも、そんなことを試験前日に言われたってもう遅いですよね。
時間がいっぱいあれば、まだ、小説を読んだりすることだってできるかもしれませんが。
ということで、すぐに役立つちょっとした解き方のコツをお話しましょう。
実際の現代文の試験問題を解くとき、まず何をしますか?
ええ、問題用紙を開いて、鉛筆を持って、目を開いて、その次です(目を開くのが一番先?)。
設問を読むか、本文を読むか、ということです。
ぼくは、設問1を読んで、その設問1に該当する部分が出てくる段落まで本文を読む、というふうにやっていました。
大抵の場合は、その段落かその前の文章の中を読めば、答えを書くことができます。
もしもそれで答えられなかったときだけ、その次、その次、というふうに本文を読み進めていました。
前は、まず本文だけを全部読む、というやり方を試してみたこともありました。
物語文など、面白くてついつい最後まで読んでしまうこともありました。
そして、よし設問を見て答えを書こう!、という段になってみると・・・
あれ、この傍線部については、あとのほうの段落でも同じようなことを言ってなかったっけ?いや、ほかにもっと詳しく書いてあったような?
というように、あちこちいろんな方向へ注意がいってしまうのです。
本当は、傍線部の近くだけ見てそれで答えが出るのなら十分なのですが。
近くを見てちょっと考えてわからないと、つい、「ほかの部分を見たら答えられるかも」と思ってしまうのです。となりの芝は青い、でしょうか。
もう少し時間をかけて考えてみれば、わかったかもしれないのに。
こんなことを繰り返し、現在のやり方に至ったというわけです。
東大の現代文といえば200字作文だったのですが、いまはもうなくなりましたね。
あれもなかなか面白かったんですよ。
赤本、青本、緑本でそれぞれ解答例がまるっきり違っていたのが印象に残っています。
それもそうですね、決まった一つの正答というものはありませんから。
これで思い出しましたけど、現代文で設問に「何文字以内で書け」と指定があるときの注意は知っていますか?
その文字数の8割以上埋めて、なおかつ絶対にオーバーしないことです。
東大に限らず、受験生なら常識ですよね?
いま「ギクッ」としたあなたは、この機会にぜひ覚えておいてください!
では、「何文字程度で書け」というときはどうしましょう。
この場合は、制限文字数をオーバーしても大丈夫です。
目安としては80%から120%の範囲に入れるようにしてください。
そしてまさかまさか、いきなり解答欄に本気で書き始めるなんていう人はいませんよね?
問題用紙に、草稿欄というものがついているはずです。なくても、空いているところを自由に使ってそこで解答の下書きをしてください。
その下書きのしかたにも、いろいろあります。
本文からキーワードを拾い上げて全部メモしている人もいますが、時間がもったいないので本文中のキーワードを丸で囲むくらいでいいでしょう。
古文や漢文でもよくやりますよね、これ。登場人物に印をつけるとか。
そして文字数の数えかたも、10文字書いたら次の行にするとか、20文字ずつにするとか、いろいろです。
最初に枠のようなものをつくっておくと便利ですよ。
まじめに実線で引かなくても、格子点付近をちょっちょっと鉛筆で書いておけばそれだけで十分に目安になります。
ぼくは2文字分を1マスとしてやっていました。
イメージ画像を載せておきます。
あなたも入試本番までにいろいろなやり方を試して、自分にぴったりの方法を見つけてくださいね!