問題を解くときの基本姿勢

国語でも数学でもなんでもいいので、問題を解こうとするときのことを想像してみてください。

問題文にしても選択肢にしても脚注にしても、参考書や問題冊子に書いてある文章を読むことから必ずスタートしていると思います。
何も見ずに答えを書きはじめるなんて人はいませんよね。
まずはこのように、書いてあることをきちんと理解してから、頭の中で考えをまとめ・・・

『ちょっとまって!』

書いてあることを読む、この当たり前のこと。
言葉がわかればだれでもできる簡単なこと。
そんなふうに見えるこの作業、実はそうとばかりもいえないんです。

「そうなの?だって、いつもやってることじゃん。」

日常生活でも、文章を読んでその意味を理解しようとすることはありふれた光景です。
文章だけではなく、会話を聞いてその話をわかろうとするという行為も、自然にやっていることです。

しかし!

日常生活でのそれと、受験勉強でのそれとは、全く異質の、似て非なるものなのです!

普段は、文を読んだり話を聞いたりしたら、それについて何か考えるのが通常の反応です。
意識的に考えなくても、自然な感情が静かに、ときには激しく沸き起こってきます。

たとえば火事になったという記事を新聞で読んだら、かわいそうだなあとか気をつけようとか思うでしょう。
たとえば税金がムダに使われているという話を聞いたら、けしからんとか関係ないやとか思うでしょう。

しかし、受験勉強においては、こういった反応を意識的に抑止する必要があるのです!【←重要!】

あなたの考え・好き嫌い・興味関心・その他もろもろを、解答に反映させてはいけないのです。
解答を導き出す過程においても、こういった個人的な情報は大きな障害になります。
正確な論理展開を阻み、バイアスをかけることによって巧妙に誤答を生み出してしまうのです。

もっとも、何かを五感で感知したら、それ相応の応答を示すのが人体です。
これが生物の自然な反応です。
だからこそ、大脳の発達したあなたたち人類は、英知を持って動物的本能をコントロールしなければならないのです。

「体が不自由な人の話だから、人権を大事にしようという趣旨に違いない。」
「何個のなかから何個を選ぶという問題だから、組み合わせの式を使うに違いない。」

こういうやり方が正しくないということは、わかってもらいやすいと思います。
思い込みを持たず、素直な気持ちで問題に取り組んでみてくださいね。





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