行き止まりを喜べ!

ファイナルファンタジーやドラゴンクエストというテレビゲームを知っていますか?
これはロールプレイングゲームと呼ばれる種類のものであり、
その中ではしばしば主人公がダンジョンの中に入ります。

ダンジョンというのは、迷路のようなものです。
その迷路のゴールには、世にも珍しい財宝が隠されていたり、
はたまた悪者に誘拐された要人がとらわれていたりします。
あるいは、ダンジョンのあとにまたダンジョンがあったりして、
一つ目のダンジョンは単なる通過点にすぎなかったりもします。

だから、できるだけ早くゴールにたどりつきたい・・・
と、テレビゲームを知らない人だったら、こんな風に思うことでしょう。

「ちがうの?」
はい、ちがうんです。
もしぼくが、一直線にゴールに到着してしまったら、がっかりするというかなんというか、
どうにもすっきりしない気持ちになってしまうことでしょう。

「なんで?難しいほうがやりがいがあるから?」
うーん、それはちょっと違いますね。
ぼくは、迷路のゴールよりも、行き止まりに到着したほうがうれしいのです。
全部の行き止まりを確認してからゴールへ行かないと気がすまないのです。
だから、「こっちの道は正解っぽいから、後回しにしよう。」と考えたり、
ゴールに到着したのに、また分岐点まで戻って、別の道に進みわざわざ行き止まりを探したりします

行き止まりへ行きたいのです。
そうして、迷路の全部を見てから、最後に正しい道へ向かいます。
もしあなたもこういったゲームをやったことがあるならば、
そんなふうに考えたことがあるかもしれません。
せっかくだから、全体像を把握して楽しみたいということなのです。
たとえ行き止まりでも、正しい道以外の道を進んだらどうなるのかを知りたいのです。

実は、勉強も同じです。

たとえば下線部和訳をしているとします。
これは動詞は過去形だし、過去形の助動詞もあるし、ということで仮定法ではないかと思って
そういう風に日本語訳を書いたとします。
迷路の話で言えば、ゴールにたどり着いたということですね。

「よし、これで終わり。」
としてしまうと、残念ながら効率の悪い勉強ということになってしまいます。
せっかく勉強をしたのだから、それではもったいないですよね!

だから、行き止まりを探してください

動詞が過去形だからといって、必ずしも仮定法だとは限らないです。
もしかしたら、単に過去の事実を描写しているだけなのかもしれませんし、
時制の一致で形だけ過去形になっているにすぎないのかもしれません。
そう思って、もう一度考え直して、
いや、ifもあるし、今の話をしているし、やっぱり仮定法だ。と思ったとします。

結局仮定法だったというゴールは同じなのですが、
そこへ行き着くまでに、あなたはたくさんの宝物を見つけました。
迷路の全体像を理解して、仮定法に詳しくなることができたのです。
単に過去の話を過去形で書いている英文との違いを理解することができました。

同様のものと比較して、類似点と相違点を確認し、構造を頭の中に入れることにより、
あなたの英文法の知識は確固たるものとなり、利用可能な形の知識として定着します。

勉強をしているときには、ぜひ行き止まりを探してみてくださいね。





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