地学は本当に簡単か?

理科は、物理・化学・生物・地学の4科目からなっています。そして理科を入試で必要とする多くの大学では、この中から1、2科目選んで課しています。ほぼ自由に選択できるので、あなたに合ったものを選べば受験を有利に進めることができます。この4つの中でも特に、地学は簡単だと言われていますが、果たしてその実態はどうなっているのでしょうか。以下、みなさんから頂いたお便りをご紹介したいと思います。

(●さんより)

こんにちは。
以前、1度だけメールのやり取りをしたことがある
OBの「●●●」です。
私のことはおぼえていらっしゃらないとは思いますが、
昨日の「地学は簡単?」を読ませていただいて、
おせっかいとは思いながら……

地学が簡単というのは、
たぶん文系に限ってのことではないかと思います。
というのも、文系の地学は、ひたすら暗記さえしておけば
センター試験レベルなら、8割以上の得点が可能だからです。

実際、私が受験したときは
(当時は共通1次試験といっていましたが)、
物理はそれこそ目も当てられない状態だったのに、
地学は80点以上取れたものでした。
(当時は、文系・理系を問わず、
社会と理科から各2科目ずつ受験しなければならないことに
なっていました)。

いわば、地学のおかげで
足切りにかからなかったようなものです。
もともと理数系に弱い私なのですが、
もし、あのとき物理と化学を選択していたら……と思うと、
いまでもゾッとします。

そのころと現在とでは
状況が変わっているかもしれませんが、
いま私が家庭教師をしている高3生にも、
理数系が苦手ということなので、
地学を選択するよう勧めました。
がんばって暗記しているようで、模試などでも
とくに悪い点は取っていないようです。

そんなわけですから、くり返しますが、
「地学が簡単」というのは、決して間違いではないと
断言していいと思います。
ただし、それは、センター試験しか受験しない
「文系に限って」ということです。

ドラゴン桜の作者は、たぶん、文系出身者の話だけを聞いて、
あんな書き方をしたのではないでしょうか。
たしかに理系の地学選択者には失礼な話ですが、
そんなわけですから、これからも、
理数系が苦手な文科志望の東大受験生には、
「地学は簡単」、だから地学がオススメ!
と、おっしゃってかまわないと思います。

長々とスミマセンでした。
これからも、このメルマガを楽しみにしています。

なお、もしこのメールの内容をメルマガで紹介して
いただけるようなことになりましたら、
以前も書きましたが、私の名前はシークレット記号なので、
伏せていただければ、と……。

勝手なことを書きました。
それでは。

(Sさんより)

おひさしぶりです。
メルマガ拝見しておりますが、私もラクさ優先で地学を選んだクチでございます。(但しセンターのみ)

学校では生物をとっていて(地学は選択できませんでした)私の場合完全に独学でやらなければならないので、参考書で全てが決まるといっても過言ではないくらいなのですが、多分地学の良いところは参考書に依存する部分が少ないことでしょう。ある意味同じことを聞いてくるような問題が多いので、問題演習のほうが効果的であると感じます。ひとりで学べる地学、実況中継、黒本だけで十分9割いけるので、逆に選ぶのに迷わなくて良いから参考書が少ないのは利点でもあると思います。もちろん2次はこの限りではありませんが。

国語や数学は自分に合った参考書を探すだけで一仕事でありそこに運命とかが介在することを考えると、シリーズ化されている参考書の中でしか見つからない地学は、その面でも気楽です。というか寧ろ、気楽なことが地学の最大の利点ではないでしょうか。この点は倫理でも言えますね。ちなみに私は倫理もとっています。例によって学校では現代社会ですが。

でわでわ。

(Oさんより)

サトルさんこんばんは!
今日のメルマガについて、少し考察してみました!


やはり、受験科目としての完成度からいうと、地学というのは一番低いはずです。
その証拠に、問題集も参考書も少なく、予備校に講師もあまりいません。これは、
サトルさんのサイトの通りだと思います。
ですが、2次試験で使える大学が極端に少ないにもかかわらず、選択する人は選択するのです!
しかも、受験情報が少なく、不利なのにです。
なぜか…そう考えたとき思ったのが、地学選択者は純粋に「地学が大好き!」という人が多い
のかもしれないという事です。不利な中頑張れるというのは、好きでないとできません!
つまり

「地学は地学が好きな人が集まる→簡単な問題ではマズい→難しい試験にしたい」

という式が成り立つと思います。

しかし、受験対策が十分なされるかどうか不安(問題集や情報が少ないのは明らか!)
な大学としては、選抜試験として機能させるため、悪問だらけにしたくはないハズです。

特に、日本の最高学府といわれる東大では、その傾向が強いでしょう。
結果的に

「受験科目としての完成度が低い→細かい知識を出せない→なるべく努力が報われる形式の試験へ!」

という式が成り立つのだと思います。

しかし、上の2つの式は、相反する内容を示します。
なので、東大当局としては、「少ない知識をベース基に、いかに論述できるか?」という
「東大の社会」的な要素と、「処理に時間のかかる問題を後回しにできるのか?」という
「東大の数学」的な情報処理の要素をミックスした選抜試験になるのだと思います。
実際、手元の問題を見てみると、そんな気がしてきます。

「知識をどれだけ自分のものにできましたか?それを説明できますか?」

これが、東大地学の問題、いま手元にある東大地学の問題を実際にザっと見て、感じ取れたメッセージです。

もちろん、地学が本質的に(?)簡単かどうかは議論の余地があるでしょう。(というより、何をもって簡単という
べきかという議論も必要でしょう。)ですが、確かに2004年地学の「ウェゲナーがプレートテクトニクス論で唱えた
巨大大陸の名前は?」(実際には少し違いますが…)のように、純粋な知識が要求される問題が相対的に
多い地学では、マシな点数(要するに、戦略を練れば足を引っ張らない程度)を取るまでに、他科目ほどの練習量
が必要ではない、というのが、桜木先生や阿院先生の本心で、簡単と言った所以でしょう。

…ということで、ボクは地学が簡単という事に、ある程度の理由があるのだと思いました。

ちなみに、満点近い点を取りたいのなら、やっぱり物理だと思います(笑)
どちらにせよ、別に「満点近くを取れる→簡単」という図式が成り立つわけではなさそうです。





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