Oさんから読者のみなさんへのメッセージ


今日のメルマガの内容と少しカブるかもしれませんが、ボクは、できれば多くの人、特に田舎の現役生には伝えたいなと思うことがあるんです。

昔は思っていました。東大や医学部に入れる都会の進学校の学生は、何か特別な事をやっているんだと。実際、世の受験体験記には、SEGとか鉄緑会とか、地方の受験生には聞きなれない塾に行って、勉強を楽しそうにやっている(真相はわかりませんがw)人がたくさん載っています。

ボクはそれを見てビビりました(苦笑)それまで上手くいっていたやり方を捨て去り、何か「いいもの」を探していました。それは、今日のメルマガのソクラテス魂さんも同じようなことを書いていましたよね。

確かに、適切な方法(魔法のような方法ではなく)というのは存在すると思いますよ。でも、「いいもの」なんてあり得ません。

なお、「適切な方法」とは、枝葉末節を除けば一言で言えるものです。

突き詰めれば、力を飛躍的につける方法は「問題集を1冊完璧にすること」だけです。断言します。
細かい「要領」なんて、その都度自分で獲得していけばいいだけです。これも断言しますが、要領は実践の中でしか培われません。

「問題集1冊で受験に対応できるのか?」というのは愚問に過ぎません。問題集1冊というのは、すさまじい威力があります。なお、問題集を1冊完璧に仕上げる事の苦労は、問題集を1冊完璧に仕上げた人にしかわからないと思います。ポイントは「完璧」です。どんなに薄い問題集でもそうです。チャート式のようなブ厚い問題集ならなお更大変です。ものすごい努力と情熱が必要です。
そして、その苦労はどんなに言葉を尽くしても説明することは絶対に不可能です。

ただ、これだけ情報が氾濫しているなかで、この「普通の事を普通にやる」事がきっと一番難しい事なんだと思うんです。
自分の使っている問題集よりもいい問題集があるかもしれないという誘惑は、絶対にあると思うんです。それは勉強をしているという証拠でもあると思いますが、ある意味でその誘惑は「遊びの誘惑」とか「勉強したくない誘惑」よりもたちが悪いと思います。

入試の当日、知っている事ばかりが載っている問題集や参考書を各教科1冊ずつ作る事が、受験生の唯一の仕事だと思うんですよ。特別な方法なんかない。ぜひこの事は、多くの方の心に留めておいて欲しいんですよね。


代ゼミのとある数学の先生がおっしゃっていましたが、最初から能力が高い人は勇者には向きません。人が夢に向かって努力する姿は、夢とのギャップがあればなお更、傍目から見れば滑稽であり、非常にみっともないものです。もっとハッキリ言ってしまえば、きっと傍目にはバカにしか見えません。傍目には、バカのやるクズのような努力に見えることでしょう。

でも、その人が成功したとき、他人はそのギャップに感動するんです。たとえば近年話題になった「オール1先生」こと宮本先生が人に勇気と感動を与えたのは、そのギャップと真摯な努力があったからこそではと思います。

ボクごときが勇者を気取るわけではないですが、特に現役時には散々な事を言われました。

言ってる本人は諭している、まともな道に引き戻してやっているぐらいのつもりなんでしょうが、「うちの子は何浪しても医学部に受からなかった」「どうせかなわない夢のために浪人して…」「凡人には無理」「自分の『身分』をわきまえろ」など、さまざまな事を言われました。ボクが言いふらしたわけでも強気発言をしたわけでも何でもないんですが、「どうやらアイツは医学部を目指しているらしい」という事が広まったわけです。小さな町だったので、わざわざそんな「助言」を言いにくる人もいたくらいです。

確かに医学部へいける実力も無かったですし、その事で非常に辛く悲しい思いをしたこともたくさんありました。今年は単身東京に出てきて、羽田空港で荷物の仕分けなどの日雇いバイトをやりながらの浪人生活でした。勉強以外の苦労もいっぱいありましたが、とても充実した毎日を送ることができました。
2浪した甲斐もあり、センター後のいまも、何とか今年は合格の可能性が残っています。センターはやや失敗気味で、手放しで「成功」と言えるほどの点数ではありませんでしたが、十分医学部に出願できるとわかったとき、努力した甲斐があったと思って涙が出てきました。「医学部なんて到底ムリ」だったあの頃の自分とは、もうオサラバです。
ただ二次でだいぶ挽回しないとヤバイので、これからも死ぬほど勉強しないといけないんですが、この好機をムダにしないように頑張ります。ボクは多くの患者さんと出会うため、最後まで頑張りぬこうと思います。

次はサトルさんのメルマガを読んでいる多くの方の番です。今年成功した方は今年頑張ればいいわけですが、今年早速センターで苦杯を嘗めた方は、少しゆっくり休んで、ぜひ来年の1月19日に「ありがとう」と言える本と一緒に歩みだしてください。

サトルさんのメルマガを読んでいる多くの方が、この「みっともない努力」をやり遂げ、各々の目標を達成できることをボクは祈っています。

頑張れ、ド田舎の受験生!
負けるな浪人生!





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